記事「笑いと免疫」の続きです。
昔の記憶をもとに、笑いとNK細胞に関する論文を探しました。
古いものですが日本語の論文がありました。
笑いと免疫能
(伊丹 仁朗ら 心身医学/34 巻 (1994) 7 号)
乳がん等の患者8人と健康人11人に3時間、漫才などを見てもらい
笑い体験レベルの測定と血液検査をしています。
その結果、
"技術的に測定不能の1例を除き・・・
18例中の14例が、笑い体験後にNK活性の上昇を示し"
CD4/8比の正常化も示唆されています。
またNK活性の反応の即効性、日内変動、食事の影響について考察されています。
なお、CD4陽性T細胞は免疫応答を助けるヘルパーT細胞とも呼ばれ、
CD8陽性T細胞はウイルス感染細胞やがん細胞を殺傷するキラーT細胞とも呼ばれます。
CD4/8比の上昇は白血病などで、低下は免疫不全などでみられます。
引用:
記事「笑いと免疫能に関する論文」に続きます。